海外旅行でのデータ使用量、正確に把握していますか?
海外旅行でeSIMを使う際、最も悩ましいのが「どのくらいの容量を選べばよいのか」という問題です。eSIMの容量選びを間違えると、旅行中にデータが不足して困ったり、逆に大容量プランで無駄な出費をしてしまったりする可能性があります。
正直に言うと、多くの旅行者が自分のデータ使用量を過小評価しがちです。普段日本で使っているデータ量と、旅行先での使用量は大きく異なることが多いからです。地図アプリの頻繁な利用、SNSへの写真投稿、家族とのビデオ通話など、旅行中は想像以上にデータを消費します。
この記事では、用途別のデータ消費量から旅行日数別の推奨容量、さらにはデータを節約する実用的なテクニックまで、eSIMの容量選びで失敗しないための具体的な方法をお伝えします。
用途別データ消費量の実態
SNSと写真共有でのデータ使用量
旅行中のSNS投稿は、思った以上にデータを消費します。具体的な使用量を見てみましょう:
- 写真1枚の投稿:約2-5MB
- ストーリー投稿:約3-8MB
- フィード閲覧(10分間):約50-100MB
X(旧Twitter)
- テキスト投稿:約1KB
- 写真付き投稿:約2-3MB
- タイムライン閲覧(10分間):約20-40MB
LINE
- テキストメッセージ:約1KB
- 写真送信:約2-5MB
- ビデオ通話(10分間):約100-150MB
旅行中に毎日Instagram に写真を3枚投稿し、30分程度SNSを閲覧すると、1日あたり約200-300MBのデータを消費することになります。
地図アプリの意外な消費量
海外旅行で最も頻繁に使うアプリの一つが地図アプリです。Google Mapsの場合:
- 徒歩ナビゲーション(1時間):約20-50MB
- 車でのナビゲーション(1時間):約50-100MB
- 地図の表示・検索(10分間):約10-30MB
1日中観光で地図を頻繁に使用すると、100-200MBは簡単に消費してしまいます。特に、詳細な地図データを読み込む都市部では、データ使用量が増加する傾向があります。
動画視聴とビデオ通話
YouTube
- 480p画質(10分間):約40-80MB
- 720p画質(10分間):約100-200MB
- 1080p画質(10分間):約200-400MB
ビデオ通話
- Skype(10分間):約40-100MB
- FaceTime(10分間):約80-150MB
- Zoom(10分間):約100-200MB
家族との30分のビデオ通話だけで、300-600MBものデータを消費することがあります。
旅行日数別の推奨データ容量
3日間の短期旅行
軽度利用者(1-2GB)
- メッセージアプリでの連絡
- 地図アプリの基本的な利用
- 少量のSNS閲覧
中程度利用者(3-5GB)
- 毎日のSNS投稿(写真2-3枚)
- 地図アプリの頻繁な利用
- メールチェックとウェブ閲覧
- 短時間のビデオ通話
重度利用者(5-8GB)
- 頻繁なSNS投稿とライブ配信
- 動画視聴やストリーミング
- 長時間のビデオ通話
- 写真の自動バックアップ
1週間の旅行
軽度利用者(3-5GB) 基本的な連絡と地図利用に留める場合でも、1週間となると最低3GBは必要です。余裕を持って5GBを選ぶことをお勧めします。
中程度利用者(8-12GB) 毎日のSNS投稿や家族との連絡を含む一般的な利用パターンです。台湾への旅行や香港旅行など、都市部を中心に回る場合は、この程度の容量が適切でしょう。
重度利用者(15-20GB) 仕事のメールチェック、動画視聴、頻繁なビデオ通話を行う場合は、この範囲の容量が必要になります。
2週間の長期旅行
軽度利用者(6-10GB) 2週間の旅行でも最低限の利用に留める場合です。ただし、予期しない状況でのデータ使用を考慮し、10GB程度は確保しておくと安心です。
中程度利用者(15-25GB) 長期旅行では、途中でデータ不足になるリスクを避けるため、やや多めの容量を選ぶことをお勧めします。
重度利用者(25-40GB) 仕事を続けながらの旅行や、SNSでの積極的な情報発信を行う場合は、この程度の容量が必要になります。
データ節約の実用的テクニック
スマートフォンの設定最適化
iOSの場合
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ」で不要なアプリのデータ利用をオフ
- 「設定」→「写真」→「モバイルデータ」をオフにして、写真の自動アップロードを無効化
- 「設定」→「App Store」→「モバイルデータ」でアプリの自動更新を無効化
Androidの場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データ使用量」で各アプリの制限を設定
- 「設定」→「Google」→「バックアップ」で写真の自動バックアップをWi-Fi時のみに変更
- Google Play ストアの設定で、アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみに変更
オフライン機能の積極活用
Google Maps オフライン地図 旅行前に目的地周辺の地図をダウンロードしておけば、現地でのデータ使用量を大幅に削減できます。オフライン地図は最大30日間利用可能で、基本的なナビゲーション機能も使用できます。
翻訳アプリ Google 翻訳などの翻訳アプリも、事前に言語パックをダウンロードしておけば、オフラインで使用できます。
音楽・動画コンテンツ SpotifyやNetflixなどのストリーミングサービスは、Wi-Fi環境でコンテンツを事前にダウンロードしておくことで、移動中のデータ使用量を節約できます。
Wi-Fiスポットの効果的な活用
海外の主要都市では、無料Wi-Fiスポットが充実しています:
- ホテルのWi-Fi(宿泊時の基本サービス)
- カフェやレストラン(スターバックス、マクドナルドなど)
- 空港や駅の公共Wi-Fi
- ショッピングモールや観光地
これらのWi-Fiを活用することで、大容量のデータ通信(動画視聴、写真のバックアップなど)をeSIMのデータ容量を消費せずに行えます。
容量不足時の対処法
追加データの購入方法
eSIMの大きな利点の一つは、容量不足時に簡単に追加データを購入できることです。多くのeSIMプロバイダーでは、アプリやWebサイトから即座にデータを追加できます。
追加購入のタイミング
- 残り容量が20%を切ったとき
- 旅行の後半で予想以上にデータを使用していると気づいたとき
- 重要なビデオ通話や仕事の予定がある前
緊急時のデータ節約術
容量が残り少なくなった場合の緊急対策:
- 動画の自動再生を無効化:SNSアプリの設定で動画の自動再生をオフ
- 画像の自動読み込みを制限:ブラウザやメッセージアプリで画像の自動読み込みを無効
- バックグラウンドアプリの更新を停止:使用していないアプリのバックグラウンド更新を無効化
- 低画質モードの活用:動画視聴時は可能な限り低画質に設定
賢いeSIM容量選びのまとめ
eSIMの容量選びで失敗しないためには、自分の使用パターンを正確に把握することが最も重要です。普段のデータ使用量に加えて、旅行中特有の利用(地図アプリ、SNS投稿、ビデオ通話)を考慮して、やや余裕のある容量を選ぶことをお勧めします。
短期旅行なら中程度の利用で3-5GB、1週間の旅行なら8-12GB、2週間以上なら15-25GBを目安にしつつ、オフライン機能やWi-Fiスポットを積極的に活用してデータを節約しましょう。
何より大切なのは、旅行を楽しむことです。データ容量を気にしすぎて旅行の楽しさが半減しては本末転倒。適切な容量のeSIMを選んで、安心して海外旅行を満喫してください。



