サウジアラビアでeSIMは使えるの?基本情報を整理
サウジアラビアでは、eSIMは主要スマートフォンであれば問題なく利用できます。現地の大手キャリアであるSTC(Saudi Telecom Company)とMobilyは両社ともeSIMに対応しており、4G LTE/5Gネットワークが整備されています。旅行者にとって最も手軽なのは、日本にいるうちにトラベルeSIMを購入・設定しておく方法です。
サウジアラビアの通信インフラは、GSMAの2025年モバイル市場レポートによると、人口カバレッジで4G LTEが約96%、5Gも主要都市で急速に展開されています。リヤド、ジッダ、メッカ、メディナといった主要都市では安定した高速データ通信が期待できます。また、ネオム(NEOM)プロジェクトの開発が進むサウジアラビア北西部でも、インフラ整備に合わせてネットワーク整備が進んでいます。
注目データ: サウジアラビアのモバイル普及率は約97%(ITU 2024年統計)で、中東でも最高水準のデジタルインフラを誇ります。
eSIM対応デバイスの確認
以下の端末であればeSIMに対応しています:
- iPhone: XS以降(iPhone 14以降はeSIMのみのモデルも)
- Android: Samsung Galaxy S21以降、Google Pixel 3以降、など
- その他: iPad Pro(2020年以降)、一部のAndroidタブレット
設定前に、ご自身のデバイスのeSIM対応状況を必ず確認してください。デュアルSIM機能を使えば、日本の電話番号(物理SIM)を維持しながら、サウジアラビア用のeSIMでデータ通信を行うことができます。
サウジアラビア eSIMの料金はどのくらいかかる?
トラベルeSIMの料金は、データ容量・有効期間・プロバイダーによって異なります。一般的な相場として、1GB/7日間プランは約800〜1,500円、5GB/30日間プランは約2,500〜4,000円程度です。現地キャリアの物理SIMと比べると割高に感じる場合もありますが、購入の手間・言語の壁・登録手続きを考慮すると、トラベルeSIMのコストパフォーマンスは高いといえます。
プラン別の目安料金
| プラン | データ容量 | 有効期間 | 目安料金(円) |
|---|---|---|---|
| ライト | 1GB | 7日間 | 約800〜1,200円 |
| スタンダード | 3GB | 15日間 | 約1,500〜2,500円 |
| ヘビー | 5GB | 30日間 | 約2,500〜4,000円 |
| 無制限 | 無制限(速度制限あり) | 30日間 | 約4,000〜6,000円 |
現地SIMカードとの比較
現地でSIMカードを購入する場合、STCやMobilyのSIMは空港・市内のショップで購入できます。ただし、サウジアラビアでは外国人旅行者もパスポートの提示と生体認証(指紋)が必要で、これはサウジアラビア国内法による本人確認義務です(EUなどの広域規制とは別に、サウジアラビア通信省が定めた国内規制です)。手続きに時間がかかる場合もあり、アラビア語対応が必要なケースもあります。
| 比較項目 | トラベルeSIM | 現地SIMカード |
|---|---|---|
| 購入場所 | 日本出発前・オンライン | 現地空港・ショップ |
| 本人確認 | 不要 | パスポート+生体認証 |
| 言語 | 日本語対応 | アラビア語・英語 |
| 即時利用 | ○(到着後すぐ) | △(手続き後) |
| 料金 | やや高め | 安め |
| 日本番号の維持 | ○(デュアルSIM) | △(SIM差替えが必要) |
サウジアラビア eSIMの設定方法|ステップごとに解説
eSIMの設定は、慣れていない方でも手順通りに進めれば10〜15分で完了します。重要なのは、Wi-Fi環境がある日本にいる間に設定を済ませておくことです。サウジアラビアの空港でWi-Fiを探しながら設定するのは、到着後の混雑や疲れも重なって意外と大変です。
海外でのeSIM設定でAPN設定が必要になった場合の対処法も事前に確認しておくと安心です。
ステップ1:eSIMを購入する
Simologyのウェブサイトでサウジアラビア向けのeSIMプランを選択し、購入します。メールアドレスを入力するとQRコードが送付されます。
ステップ2:QRコードを読み取る
iPhoneの場合:
- 「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」
- 「QRコードを使用」をタップ
- 届いたQRコードを読み取る
Androidの場合(機種により異なります):
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」
- 「SIMを追加」→「QRコードをスキャン」
ステップ3:eSIMのラベルを設定する
「海外用」「サウジアラビア」など、わかりやすいラベルをつけておくと管理が楽です。
ステップ4:データ通信の設定
- データ通信用SIM: eSIM(サウジアラビア用)を選択
- 音声通話・SMS用SIM: 日本の物理SIMを維持
- データローミング: オンにする
ステップ5:現地到着後に接続確認
サウジアラビアに着陸したら機内モードを解除し、eSIMが自動的にネットワークを検出するか確認します。接続されない場合は、手動でSTCまたはMobilyのネットワークを選択してみてください。
海外でeSIMとモバイルデータ通信をオフにする設定の違いについても知っておくと、データ節約に役立ちます。
サウジアラビアのネットワークカバレッジ|STC・Mobilyの実力は?
サウジアラビアの通信インフラは中東でもトップクラスです。STCとMobilyの2社が主要ネットワークを担っており、リヤドやジッダなどの大都市では5Gが利用可能です。砂漠地帯やルブアルハリ(空白の四分の一)の奥地では電波が届かないエリアもありますが、観光客が訪れる主要ルートは概ねカバーされています。
エリア別カバレッジの目安
| エリア | 電波状況 | 推奨ネットワーク |
|---|---|---|
| リヤド市内 | 5G・4G LTE(優秀) | STC / Mobily |
| ジッダ市内 | 5G・4G LTE(優秀) | STC / Mobily |
| メッカ(ハラム周辺) | 4G LTE(良好) | STC(優先) |
| メディナ(マスジド・ナバウィ周辺) | 4G LTE(良好) | STC |
| アルウラ(ヘグラ遺跡周辺) | 4G LTE(概ね良好) | STC |
| ルブアルハリ砂漠(奥地) | 圏外または2G | 期待しないこと |
| ネオム開発エリア | 4G LTE〜5G(整備中) | STC |
巡礼シーズン(ハッジ・ウムラ)の注意点
ハッジ(大巡礼)のシーズン中、メッカ周辺は世界中から数百万人の巡礼者が集中します。このため、ネットワークが混雑し、速度が著しく低下することがあります。ウムラ(小巡礼)でも、特にラマダン期間中は同様の混雑が予想されます。
対策として:
- 重要な地図データや翻訳アプリはオフラインでダウンロードしておく
- 動画ストリーミングは控え、テキストメッセージや地図を優先する
- 早朝や深夜の時間帯は比較的つながりやすい
なお、非ムスリムはメッカ・メディナの聖域エリアへの立入りが禁止されています。これはサウジアラビアの法律によるもので、旅行前に必ず確認してください。
サウジアラビア旅行でeSIMが特に役立つシーン
サウジアラビアへの渡航目的は多岐にわたります。観光(アルウラ・ヘグラ遺跡・リヤドのディルイーヤ)、ビジネス(ネオム関連・リヤドの企業訪問)、宗教的な巡礼(ハッジ・ウムラ)など、それぞれのシーンでeSIMが果たす役割は異なります。
観光旅行|砂漠・遺跡ツアー
アルウラやヘグラ(マダイン・サーレハ)は世界遺産に登録されており、近年観光開発が急速に進んでいます。砂漠の中を移動するツアーでは、オフラインマップ(Google MapsやMaps.me)のダウンロードが必須です。電波が届くエリアではeSIMでリアルタイムのナビゲーションが使えますが、砂漠の奥地ではオフラインデータが命綱になります。
タンザニアのサファリでもeSIMを活用した接続体験と同様に、自然の中での旅行ではオフラインとオンラインを使い分けるスキルが重要です。
ビジネス渡航|ネオム・リヤドでの利用
サウジアラビアは「ビジョン2030」のもと、ネオムをはじめとする大規模プロジェクトを推進しており、日本企業の進出も増えています。ビジネス渡航では、ビデオ会議・クラウドサービス・VPN接続が必要になるケースが多く、安定したデータ通信が不可欠です。
ただし、サウジアラビアではVPNの利用に関して規制があります。個人的な利用は黙認されているケースもありますが、法的にはグレーゾーンです。ビジネス目的の場合は、会社の法務部門に事前確認することを推奨します。
宗教的巡礼|ウムラ旅行での注意点
ウムラでサウジアラビアを訪れる日本人ムスリムの方にとって、eSIMは非常に便利なツールです。聖地での礼拝時間の確認、キブラ(メッカの方向)アプリ、アラビア語翻訳などのアプリを活用するためにも、安定したデータ通信が役立ちます。
サウジアラビアで知っておくべきアプリ規制と文化的注意点
サウジアラビアでは、一部のアプリやサービスが制限されている場合があります。これはeSIMの問題ではなく、サウジアラビア国内のインターネット規制によるものです。
利用制限が報告されているサービス(2025〜2026年時点)
| サービス | 状況 | 代替手段 |
|---|---|---|
| VoIP通話(一部) | 制限あり(WhatsApp通話は概ね可) | WhatsApp、FaceTime(Wi-Fi) |
| 一部のVPNサービス | グレーゾーン | 利用は自己責任 |
| 成人向けコンテンツ | ブロック | — |
| 政治的コンテンツ(一部) | 制限あり | — |
WhatsApp・LINE・Instagramなどの主要SNSは基本的に利用可能です。ただし、規制状況は変更される可能性があるため、最新情報は外務省の海外安全情報で確認することをおすすめします。
文化的配慮
- ラマダン期間中は公共の場での飲食・喫煙が禁止されています。スマートフォンで時間を確認する際も、周囲への配慮を忘れずに。
- **礼拝時間(サラー)**には多くの店舗・施設が一時閉鎖します。礼拝時間アプリを入れておくと便利です。
- 写真撮影には注意が必要です。政府施設・軍事施設・モスク内部・人物(特に女性)の撮影は許可を得るか、控えるのが賢明です。
近隣諸国との周遊旅行にはどのeSIMが便利?
サウジアラビアを訪れる際、バーレーン、UAE(アラブ首長国連邦)、ヨルダンなどを組み合わせた周遊旅行を計画する方も多いでしょう。この場合、中東・北アフリカ地域対応の広域eSIMが非常に便利です。
バーレーンのeSIM情報やアラブ首長国連邦のeSIM情報も参考にしながら、周遊プランに合ったeSIMを選びましょう。
東南アジア周遊旅行でのeSIM活用と同様に、複数国をまたぐ旅行では広域対応プランを選ぶことで、国ごとにeSIMを購入する手間が省けます。
中東周遊に向いているeSIMの選び方
- 対応国数: サウジアラビアを含む中東諸国をカバーしているか確認
- データ容量: 周遊日数×1日あたりの使用量(平均500MB〜1GB)で計算
- 有効期間: 全旅程をカバーする期間を選ぶ
- 速度制限: 無制限プランでも速度制限(FUP)がある場合は確認
eSIMを使う際のよくあるトラブルと対処法
eSIMは便利ですが、初めて使う方はいくつかのトラブルに遭遇することがあります。事前に対処法を知っておくと安心です。
トラブル1:eSIMが認識されない
原因: デバイスのeSIM対応確認不足、またはキャリアロックがかかっている場合。 対処: 設定→モバイル通信でeSIMが表示されるか確認。表示されない場合は、デバイスのeSIM対応状況と、日本のキャリアのSIMロック解除状況を確認してください。
トラブル2:現地でネットワークに接続できない
原因: データローミングがオフになっている、またはAPNの設定が必要な場合。 対処: 設定→モバイル通信→データローミングをオンにする。APN設定の詳細な対処法も参照してください。
トラブル3:データが急激に消費される
原因: バックグラウンドアプリの自動更新、動画の自動再生など。 対処: モバイルデータ通信のオフ設定と使い分けを参考に、不要なアプリのバックグラウンド通信をオフにしましょう。
トラブル4:電話番号が使えない
原因: トラベルeSIMはデータ通信専用のため、音声通話・SMSには対応していないプランが多い。 対処: eSIMの電話番号とSMS受信・アプリ認証の仕組みを事前に確認し、日本の物理SIMを維持してデュアルSIM運用をおすすめします。
Simologyのサウジアラビア向けeSIMはどんな人に向いている?
Simologyのサウジアラビア向けeSIMは、サウジアラビアeSIMページから購入できます。日本語サポートがあり、QRコードを読み取るだけで簡単に設定できます。
特に以下のような方に向いています:
- 初めてのサウジアラビア渡航で現地SIMの手続きを避けたい方
- ウムラ・ハッジの巡礼で到着直後から接続が必要な方
- ビジネス渡航で安定した通信を確保したい方
- デュアルSIMで日本の番号を維持しながら現地通信をしたい方
- 複数国周遊(サウジアラビア+UAE・バーレーンなど)を計画している方
シルバーウィークや長期休暇を活用した海外旅行のeSIM選びにも、Simologyは対応しています。
FAQ
サウジアラビアでeSIMは問題なく使えますか?
はい、サウジアラビアではeSIMが広くサポートされています。現地の主要キャリアであるSTCとMobilyがeSIMに対応しており、リヤドやジッダなどの主要都市では5G、その他の地域でも4G LTEが利用可能です。eSIM対応デバイスであれば、日本出発前に設定を完了させ、到着直後から接続できます。
サウジアラビアのeSIMはどこで購入できますか?
Simologyのウェブサイトからオンラインで購入できます。購入後、QRコードがメールで届くので、スマートフォンで読み取るだけで設定が完了します。現地のショップに行く必要はなく、日本語でサポートを受けられる点も安心です。
メッカ・メディナでもeSIMは使えますか?
eSIM自体はメッカ・メディナ周辺でも利用可能で、4G LTEが概ね利用できます。ただし、ハッジ・ウムラのシーズン中は数百万人の巡礼者が集中するため、ネットワークが混雑し速度が低下することがあります。重要なアプリやマップは事前にオフラインでダウンロードしておくことをおすすめします。
サウジアラビアではVPNは使えますか?
サウジアラビアではVPNの利用に関して規制があり、法的にはグレーゾーンです。個人的な利用は黙認されているケースもありますが、ビジネス目的での利用は事前に会社の法務部門に確認することをおすすめします。VPNなしでも、WhatsApp・LINE・Instagramなどの主要アプリは基本的に利用可能です。
eSIMのデータが足りなくなった場合はどうすればいいですか?
Simologyのプランによっては、追加データの購入が可能です。また、ホテルや商業施設のWi-Fiを補助的に活用することで、データ消費を抑えることもできます。長期滞在の場合は、最初から大容量プランを選ぶか、現地でSIMカードを追加購入する方法もあります。
サウジアラビアのeSIM設定はiPhoneとAndroidで違いますか?
基本的な手順はほぼ同じですが、メニューの名称や場所が異なります。iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」、AndroidはメーカーによってUIが異なりますが「設定」→「ネットワーク」→「SIM管理」から設定できます。QRコードを読み取るだけで設定が完了するため、難しい操作は必要ありません。
サウジアラビアへの渡航前にeSIMを設定するタイミングはいつがいいですか?
出発の1〜3日前に設定しておくのがおすすめです。Wi-Fi環境のある自宅でゆっくり設定でき、万が一トラブルがあってもサポートに問い合わせる時間があります。設定後は「データローミング」をオンにして、機内モードにしておけば、サウジアラビア到着後に機内モードを解除するだけで自動接続されます。
サウジアラビアでeSIMを使う場合、日本の電話番号はどうなりますか?
トラベルeSIMはデータ通信専用のプランが多く、日本の電話番号には影響しません。デュアルSIM対応のスマートフォンであれば、日本の物理SIMをそのまま挿したままeSIMを追加できます。音声通話・SMSは日本の物理SIM、データ通信はeSIMという使い分けが可能です。
まとめ:サウジアラビア旅行はeSIMで快適接続を
サウジアラビアは、古代遺跡から最先端の都市開発、宗教的な聖地まで、多様な魅力を持つ国です。そのどのシーンにおいても、信頼できるインターネット接続があれば旅の安心感が大きく高まります。
今すぐできる準備チェックリスト:
- ✅ デバイスのeSIM対応確認
- ✅ Simologyでサウジアラビア向けeSIMプランを購入
- ✅ 出発3日前までにQRコードで設定完了
- ✅ Google Mapsのオフラインマップをダウンロード
- ✅ 礼拝時間アプリ・翻訳アプリをインストール
- ✅ 外務省の海外安全情報で最新状況を確認
砂漠の夕日も、メッカへの道も、リヤドのビジネスミーティングも——eSIMがあれば、サウジアラビアのあらゆる瞬間をより豊かに過ごせます。ぜひ出発前に準備を整えて、充実した旅を楽しんでください。






