海外旅行でeSIMの電話番号は使える?SMS受信とアプリ認証の完全ガイド

トラベルeSIMには原則として「電話番号」が付与されず、データ通信専用として設計されています。そのため、SMS受信や通話には日本のSIMカードをデュアルSIM機能で併用するのが最もスムーズな方法です。LINEやWhatsAppなどのアプリ認証はeSIMのデータ通信を使ってインターネット経由で行えるため、多くの場面で問題なく利用できます。

文: Simology 編集部2026年9月15日
Silhouette of a traveler walking through a vibrant Tokyo street at dusk with colorful neon reflections on wet pavement

トラベルeSIMに電話番号はついているの?

トラベルeSIMは、海外でのデータ通信を手軽に確保するために設計されたサービスです。Simologyを含む多くのトラベルeSIMプロバイダーが提供するプランはデータ通信専用であり、固有の電話番号は付与されません。つまり、eSIMを使って現地の番号に電話をかけたり、SMSを受信したりすることは、基本的にはできない仕様となっています。

ただし、これはすべての通信が不可能という意味ではありません。日本の携帯番号(物理SIMまたはeSIM)をデュアルSIMで維持しながら、トラベルeSIMでデータ通信を行うという組み合わせが、現代の旅行者にとって最も合理的な選択肢です。

なぜトラベルeSIMはデータ専用なのか?

通話やSMSを提供するには、現地の通信キャリアとの深い連携や番号割り当てのインフラが必要です。世界190カ国以上をカバーするトラベルeSIMが、各国でローカル番号まで提供しようとすると、コストと複雑さが大幅に増します。データ通信に特化することで、シンプルで低コストなサービスが実現しています。

知っておきたい数字: GSMAの2025年レポートによると、世界のeSIM対応デバイスは2025年末時点で約30億台に達し、そのうちトラベル用途のeSIM利用は年率35%以上のペースで成長しています。


SMS認証(二段階認証)はeSIMで受け取れる?

SMS認証(二段階認証)は、日本の電話番号宛てに送られます。トラベルeSIMにはその番号がないため、直接受け取ることはできません。 ただし、デュアルSIMを活用すれば日本の番号はそのまま維持されるので、SMS認証コードは問題なく受け取れます。重要なのは、「eSIMを入れたら日本の番号が消える」わけではないという点です。

デュアルSIMとは?仕組みをわかりやすく解説

現代のiPhoneやAndroidスマートフォンの多くは、デュアルSIM機能に対応しています。これは、物理SIMとeSIMを同時に使えるか、または2つのeSIMを同時に有効化できる仕組みです。

典型的な使い方:

  • SIM1(物理SIM): 日本のキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)の通常プラン → 日本の電話番号・SMS受信に使用
  • SIM2(eSIM): Simologyなどのトラベルプラン → 現地でのデータ通信に使用

この組み合わせにより、日本の番号でのSMS認証を受けながら、現地の安価なデータ通信を使うことができます。

デュアルSIM利用時の注意点

確認事項内容
データ通信のSIM設定eSIM(トラベルプラン)をデータ通信用に設定する
通話・SMSのSIM設定日本のSIM(物理SIM)を通話・SMS用に維持
データローミング日本のSIMのデータローミングはオフに設定
iMessage/FaceTimeWi-FiまたはeSIMのデータを使って利用可能

LINEやWhatsAppなどのアプリ認証はどうなる?

LINEやWhatsApp、Telegram、Signalなどのメッセージアプリは、インターネット接続さえあれば利用できます。 eSIMのデータ通信を使えば、これらのアプリは海外でも通常通り動作します。ただし、アプリの初期設定や再認証の際に「電話番号へのSMS認証」が求められる場合があるため、その点は注意が必要です。

LINEの海外利用:eSIMで何ができる?

LINEはインターネット通話・メッセージアプリですので、データ通信があれば以下がすべて利用可能です:

  • LINEメッセージの送受信 ✅
  • LINE音声・ビデオ通話 ✅
  • LINEスタンプ・写真の送受信 ✅
  • LINE Pay(設定済みの場合) ✅

ただし、LINEアカウントの新規登録や機種変更後の引き継ぎでは、登録した日本の電話番号へのSMS認証が必要です。この場合は、デュアルSIMで日本のSIMを有効にしておくか、事前に認証を完了させておくことが重要です。

WhatsAppの海外利用

WhatsAppも同様に、インターネット接続があれば通話・メッセージともに問題なく利用できます。初回登録時は電話番号へのSMS認証が必要ですが、一度設定が完了していれば、海外でのデータ通信のみで動作します。

アジア圏への旅行を計画中の方は、アジア向けeSIMプランもご参照ください。


銀行アプリや金融サービスのSMS認証は海外で受け取れる?

日本の銀行やクレジットカード会社からのSMS認証コードは、日本の電話番号宛てに送られます。デュアルSIMで日本のSIMを有効にしていれば、海外でも受信できます。 ただし、日本のSIMのデータローミングをオフにしていても、SMSの受信自体は(キャリアによって異なりますが)多くの場合可能です。

海外でSMS認証を受け取るための3つのポイント

  1. 日本のSIMを機内モード解除の状態で維持する
    データローミングはオフにしたまま、SMSだけ受信できるよう設定します。多くのキャリアでは、SMS受信には別途ローミング料金がかかる場合があります(NTTドコモ、au、ソフトバンクはSMS受信が無料〜数十円程度)。

  2. 事前に重要なアプリ認証を完了させる
    出発前に、ネットバンキング・証券アプリ・各種サービスのログインを確認しておきましょう。

  3. 認証アプリ(Authenticator)への切り替えを検討する
    Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどの認証アプリを使えば、SMS認証なしで二段階認証が完結します。インターネット接続も不要なため、海外旅行中に最も安定した選択肢です。


iPhoneとAndroidでeSIMのデュアルSIM設定はどう違う?

iPhoneとAndroidでは、デュアルSIMの設定方法が異なりますが、どちらも比較的簡単に設定できます。 重要なのは、どのSIMをデータ通信用に使うかを正しく設定することです。設定を誤ると、日本のSIMで高額なデータローミングが発生する可能性があります。

iPhoneでのデュアルSIM設定手順

iPhone XS以降(iPhone 16シリーズ含む)はデュアルSIMに対応しています。

  1. 設定 → モバイル通信 を開く
  2. トラベルeSIMを「モバイルデータ通信」に設定
  3. 日本のSIMを「通話のデフォルト回線」に設定
  4. 日本のSIMの「データローミング」をオフに設定
  5. eSIMの「データローミング」をオンに設定(現地ネットワークへの接続に必要)

iPhone 14以降の米国モデルはeSIMのみ対応(物理SIMスロットなし)ですが、デュアルeSIMとして2つのeSIMを同時に使用できます。

Androidでのデュアルスタンバイ設定

AndroidスマートフォンはメーカーによってUIが異なりますが、基本的な流れは同じです。

  1. 設定 → ネットワークとインターネット(または「接続」)→ SIMカード
  2. トラベルeSIMを「モバイルデータ」用に設定
  3. 日本のSIMを「通話・SMS」用に設定
  4. 日本のSIMのデータローミングをオフに設定

Samsung Galaxy S25シリーズやGoogle Pixel 9シリーズなど最新モデルは、デュアルeSIMに対応しており、物理SIMなしで2つのeSIMを同時使用できます。


eSIMで通話はできる?VoIPアプリを活用する方法

トラベルeSIMは通話機能を持ちませんが、データ通信を使ったVoIPアプリ(インターネット電話)を活用することで、海外から日本の番号に電話をかけることも可能です。 特に緊急性の高い通話が必要な場合は、以下のアプリが役立ちます。

主要なVoIPアプリ比較

アプリ日本の番号への発信料金目安特徴
LINE○(LINE Out)数円/分〜日本人には最もなじみ深い
WhatsApp△(WhatsApp同士のみ無料)無料(同アプリ間)国際的に普及
Skype○数円/分〜クレジット購入制
Google Meet/Duo△(Google同士)無料(同アプリ間)Googleアカウント必須
Zoom△(Zoom同士)無料(同アプリ間)ビジネス用途に強い

LINE Outを使えば、LINEアプリから日本の固定電話・携帯電話に発信できます。料金は通常の国際電話より大幅に安く、データ通信さえあれば世界中から利用可能です。


海外でeSIMを使う際のSMS・認証トラブルシューティング

SMS認証コードが届かない、アプリにログインできないなどのトラブルは、事前の準備で大半が防げます。 ここでは、よくある問題とその解決策をまとめます。

よくあるトラブルと解決策

ケース1:銀行アプリのSMS認証コードが届かない

  • 原因:日本のSIMがローミング接続されていない、または機内モードになっている
  • 解決策:日本のSIMのデータローミングをオフにしたまま、「SMS/通話ローミング」だけオンにする。または認証アプリへの切り替えを検討。

ケース2:LINEが海外でログアウトされた

  • 原因:LINEのセキュリティ機能による自動ログアウト
  • 解決策:デュアルSIMで日本の番号を維持していれば、SMS認証で再ログイン可能。事前にバックアップを取っておくことも重要。

ケース3:Google・Appleアカウントの二段階認証が通らない

  • 原因:SMS認証を選択しているが、日本のSIMが接続できていない
  • 解決策:GoogleはAuthenticatorアプリ、AppleはiCloudキーチェーンやFace IDを使った認証に切り替える。

ケース4:eSIMのデータ通信が繋がらない

  • 原因:APNの設定ミス、またはeSIMのアクティベーションが未完了
  • 解決策:eSIMの設定画面でデータローミングがオンになっているか確認。プロバイダーのサポートページでAPN設定を再確認。

ヨーロッパ旅行でのeSIM利用については、ヨーロッパ向けeSIMプランをご確認ください。


出発前にやっておくべき準備チェックリスト

海外でのSMS認証トラブルを防ぐには、出発前の準備が鍵です。 以下のチェックリストを参考に、スマートフォンの設定と各アプリの認証状態を確認しておきましょう。

出発1週間前までに確認すること

  • デュアルSIM設定の確認: データ通信用SIMと通話・SMS用SIMが正しく設定されているか
  • 重要アプリのログイン確認: ネットバンキング、証券、SNS、メールのログイン状態を確認
  • 認証アプリへの移行: 可能であれば、SMS認証から認証アプリ(Google Authenticator等)に切り替える
  • LINEのバックアップ: LINEのトーク履歴をバックアップし、アカウント情報を確認
  • eSIMのインストール: 出発前にeSIMをインストールし、アクティベーションを完了させる(空港のWi-Fiでも可)
  • 緊急連絡先の確認: 大使館・クレジットカード会社の緊急連絡先をメモしておく

出発当日の設定確認

  • 機内モード解除後、eSIMのデータ通信が繋がるか確認
  • 日本のSIMのデータローミングがオフになっているか確認
  • 現地到着後、地図アプリ・翻訳アプリが正常に動作するか確認

eSIMと物理SIMを比較:どちらが海外旅行に向いている?

結論から言えば、eSIMはほとんどの海外旅行シナリオで物理SIMより便利です。 空港でSIMを探す手間がなく、到着前にセットアップを完了できるため、現地に着いた瞬間から通信が使えます。ただし、デバイスのeSIM対応状況や旅行スタイルによって最適な選択は異なります。

eSIM vs 物理SIM 比較表

比較項目トラベルeSIM現地物理SIM
購入のタイミング出発前(オンライン)現地到着後
日本の番号の維持○(デュアルSIM)△(SIM交換が必要)
電話番号の付与なし(データ専用)あり(現地番号)
SMS認証(日本の番号)デュアルSIMで対応SIM交換時は不可
設定の手間QRコードで簡単現地SIMショップで購入・設定
コスト競争力のある価格現地によって異なる
対応デバイスeSIM対応端末のみほぼすべての端末
複数国対応○(地域プランあり)国ごとに購入が必要

アメリカへの旅行には、アメリカ向けeSIMプランが便利です。


eSIMはどんなデバイスに対応している?2026年最新情報

2026年現在、主要なスマートフォンのほぼすべてがeSIMに対応しています。 ただし、一部の古い機種や格安スマートフォンでは非対応の場合があるため、渡航前に確認が必要です。

eSIM対応デバイス一覧(2026年)

iPhone:

  • iPhone XS / XS Max / XR以降のすべてのモデル(iPhone 16シリーズ含む)
  • ※iPhone 14以降の米国SIMフリーモデルはeSIMのみ

Android(Samsung):

  • Galaxy S20シリーズ以降
  • Galaxy Z Fold/Flip シリーズ(3世代以降)

Android(Google Pixel):

  • Pixel 3以降(Pixel 9シリーズ含む)

Android(その他):

  • Sony Xperia 1 IV以降
  • OPPO Find X5以降
  • 一部のXiaomi、ASUS ROGシリーズ

GSMA公式のeSIM対応デバイスリストでも最新の対応状況を確認できます。


Simologyのトラベルe SIMで海外接続をシンプルに

Simologyのトラベルe SIMは、190カ国以上に対応したデータ専用プランを提供しています。QRコードをスキャンするだけで設定が完了し、現地に到着した瞬間から高速データ通信が使えます。

Simologyを選ぶ理由:

  • 出発前にオンラインで購入・インストール完了
  • 日本の番号はそのまま維持(デュアルSIM対応)
  • 複数国をまとめてカバーする地域プランも充実
  • 隠れた費用なし、透明な料金体系

韓国・台湾・東南アジアなどアジア各国へのご旅行には、アジア向けeSIMプランをぜひご活用ください。


FAQ

eSIMを使うと日本の電話番号はなくなる?

いいえ、eSIMを追加しても日本の電話番号はなくなりません。デュアルSIM機能を使えば、日本の物理SIM(またはeSIM)とトラベルeSIMを同時に使用できます。日本の番号での通話・SMS受信はそのまま維持しながら、データ通信だけトラベルeSIMに切り替えることが可能です。

海外でSMS認証コードは受け取れる?

デュアルSIMで日本のSIMを有効にしていれば、SMS認証コードは受け取れます。日本のキャリアのSMSローミングが有効になっていることを確認してください。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルはいずれも海外でのSMS受信に対応していますが、料金や対応状況はキャリアによって異なります。

LINEは海外のeSIMで使える?

はい、LINEはデータ通信さえあれば海外でも通常通り使えます。メッセージ・音声通話・ビデオ通話すべて利用可能です。ただし、LINEアカウントの新規登録や機種変更後の引き継ぎには電話番号へのSMS認証が必要なため、事前にデュアルSIM設定を済ませておくか、出発前に認証を完了させておくことをおすすめします。

eSIMで銀行アプリの二段階認証は受け取れる?

トラベルeSIM自体には電話番号がないため、直接SMS認証を受け取ることはできません。ただし、デュアルSIMで日本のSIMを維持していれば、日本の番号宛てのSMS認証コードは受け取れます。より確実な方法として、出発前に認証アプリ(Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticator)への切り替えをおすすめします。

eSIMの設定はどのくらい難しい?

eSIMの設定はとても簡単です。SimologyのeSIMの場合、購入後にメールで届くQRコードをスマートフォンで読み取るだけでインストールが完了します。所要時間は約5分程度です。空港のWi-FiやカフェのWi-Fiを使って出発前にインストールしておくと、現地到着後すぐに通信が使えて便利です。

eSIM対応スマートフォンかどうか確認する方法は?

iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」で「利用可能なSIM」が表示されていればeSIM対応です。Androidの場合は「設定」→「ネットワーク」→「SIMカード」の画面でeSIMの追加オプションがあるかを確認してください。また、GSMA公式サイトでも対応デバイスの一覧を確認できます。

複数の国を旅行する場合、eSIMはどうすればいい?

複数国を旅行する場合は、地域プランのeSIMが便利です。Simologyでは、アジア・ヨーロッパ・北米などの地域をまとめてカバーするプランを提供しており、国ごとにSIMを買い替える手間がかかりません。旅程に合わせた地域プランを出発前に購入・インストールしておけば、各国での乗り換え時もスムーズに接続を維持できます。

eSIMはデータ通信専用なのに、なぜトラベルeSIMを選ぶべきなの?

海外でのデータ通信費を大幅に節約できるからです。日本のキャリアの国際ローミングは1日あたり数百〜数千円かかることがありますが、トラベルeSIMは旅行期間全体で数百〜数千円程度のプランが多く、コストパフォーマンスが大きく異なります。また、現地SIMを買いに行く手間もなく、到着前から設定が完了している点も大きなメリットです。

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